日本全国ローカルグルメ(東日本編)

2020年 04月03日


2013年に日本食が世界無形文化遺産に指定されて以来、外国人の間で日本食の評価はより一層高まり、日本食を目的に訪日する外国人も少なくありません。一方で未だに日本食といえば寿し、てんぷら、ラーメン、すき焼きといった典型的な料理以外は知られていません。そろそろ全国各地に伝わるローカルグルメにも是非目を向けてみて下さい。日本観光の楽しみがまた一つ増えるに違いありません。


ジンギスカン(北海道)

中央部が盛り上がっている独特な鉄板の中央で羊肉、全体で野菜を焼き、甘辛のタレで食べるシンプルな料理。羊肉を食べる習慣のなかった日本で、モンゴルから羊を食用利用することを取り入れたことから、ジンギスカンという名前が付けられたと言われています。

きりたんぽ(秋田)

潰したもち米を棒に巻きつけ囲炉裏や鉄網で焼いたもの。味噌をつけて食べたり、鍋にいれたりして食べるのが一般的。冬には厳しい寒さが到来する秋田では、きりたんぽ鍋はより一層美味しく感じられるはず。

わんこそば(岩手)

一口大のそばを給仕が客の器にいれ、食べ終わったらすぐに2杯目をいれ、客が蓋を閉めるまでずっとそばを入れつづけます。タイミングよく蓋を閉めないと次のそばをいれられてしまうため、給仕との駆け引きも楽しみの一つ。わんこそば大会も催されており、2018年の大会のチャンピオンはなあと15分で632杯(10kg弱)の記録を出しています。

もんじゃ焼き(東京)

小麦粉を多めの水とソースで溶いたものを野菜や肉、シーフード等お好みの具で混ぜ合わせ、鉄板で押しつけながら食べる料理。東京の月島がもんじゃ焼きの聖地とされており、多くの店が並ぶ。見た目の問題か外国人には初見で敬遠されがちなようです。

しらす丼(神奈川)

イワシの稚魚であるしらすをゆで上げてそのままご飯の上にのせ、薬味と一緒にタレや醤油で食べるのが一般的。他にもてんぷら粉で揚げたしらすのかき揚げ丼や生のままのせる生しらす丼などもあります。鎌倉や江の島といった神奈川県の湘南海岸エリアではたくさんのしらす丼の店が見うけられます。

富士宮やきそば(静岡)

富士宮市の町おこしの一環としてご当地名物としてプロモーションし、B級グルメグランプリの第一回、第二回で一位に輝き、町おこしご当地料理の先駆けともいえる料理。オリジナルの麺を使用することで、一般的な焼きそばの製法から“ゆでる”という作業の省き、水分が少なくコシのある独自の食感を生み出しました。

ほうとう(山梨)

太い麺を野菜と一緒にみそ仕立てで煮込んだ、非常お栄養価の高い料理です。戦国時代の名将武田信玄が陣中食として採用したとされ、山がちで米作に適した土地が少ない一方で、野菜が豊富に生産される山梨県ならではの食事といえるでしょう。

おやき(長野)

味噌や塩、醤油等で味付けした野菜や山菜を、小麦粉やそば粉の生地で包み、焼き上げたもの。山梨県と同様に大半が山がちな地形の長野県ならではの郷土料理です。現在では具のバリエーションも様々でピザ風やあんこをいれたスイーツもあります。片手に持って食べやすいサイズのため、観光しながら食べ歩きにもぴったり。

鱒寿し(富山)

笹の葉を敷き詰めた入れ物にマスの切り身を並べ、酢飯をのせ、笹の葉で包み上げて重石をのせて漬け込んだもの。将軍に献上されたこともあり、保存食とは思えない上品さをも兼ね備えています。富山の名物駅弁としても販売されています。

 

味噌カツ(愛知)

豚カツのソースとして愛知名物の八丁味噌仕立ての味噌ダレをかけたもの。味噌カツ丼やカツサンド等も人気。甘辛で濃厚な味噌ダレのコッテリとした味わいはまさに「名古屋メシ」。名古屋に本店を置く「矢場とん」の味噌カツは絶品。