茨城県への旅:海あり、山あり、東京近郊でありながら風光明媚な大自然を体感
東北三大祭
豊作を祈願したり、先祖を祀ったり、日光や降雨を願ったり。どこの国でも国ごとの文化に根付いたお祭りがあります。日本の東北地方の夏のお祭りも、それらに負けず劣らず、独特の熱気に包まれています。本州の北に位置する東北地方では、海沿いの村や勇壮な山々、地元の伝統や文化が彩り豊かなお祭りの土壌となったと言えるでしょう。今回はそんな東北地方を代表する3つのお祭りをご紹介します。
仙台市内で華やかに行われる七夕祭りの歴史は400年前にさかのぼることができます。歴史的な名将であり、片目だったことから”独眼竜”とも呼ばれた伊達政宗の治世において、東北地方でも最大の都市・仙台の基盤が作られたとも言えるでしょう。今日政宗の遺産は仙台市の家族ぐるみの伝統として残っています。市全体が3000を超す竹や笹、紙でできた飾りで彩られます。地元の商店や自宅の玄関などを飾り付けます。市内ではパレード、生演奏、そして花火が日中から夜まで絶え間なく続きます。
青森ねぶた祭 8月2日から7日
青森市内では8月上旬の6日間、ねぶたと呼ばれる市内を駆け巡ります。ねぶたは日本や中国の伝説や歴史上の人物、歌舞伎、神仏などを題材を元に、紙で形づくられており、その周りを”跳人(はねと)”と呼ばれる伝統衣装に身を包んだ踊り子たちが取り囲んで進みます。お祭り自体の起源には諸説ありますが、一般的に知られている説は平安時代(794-1185)の将軍が戦で敵の注意を引くために笛や太鼓を用いたことに由来しており、それが毎年続く新しい伝統を生み出したと考えられています。もう一説には、戦いの後、将軍が捕虜を死者を埋めさせ、しっかりと死者があの世に行けるように、その上に被せた土を何度も踏みつけさせたという説です。この踏みつけが現代の”跳人”の踊りに変容していったのでは、と言われています。
仙台七夕祭 8月6日から8日仙台市内で華やかに行われる七夕祭りの歴史は400年前にさかのぼることができます。歴史的な名将であり、片目だったことから”独眼竜”とも呼ばれた伊達政宗の治世において、東北地方でも最大の都市・仙台の基盤が作られたとも言えるでしょう。今日政宗の遺産は仙台市の家族ぐるみの伝統として残っています。市全体が3000を超す竹や笹、紙でできた飾りで彩られます。地元の商店や自宅の玄関などを飾り付けます。市内ではパレード、生演奏、そして花火が日中から夜まで絶え間なく続きます。
秋田竿燈祭 8月3日から6日
秋田県で8月上旬に行われる竿燈祭は、そのストリートパフォーマンスでよく知られたお祭りです。パフォーマーたちは本物の火が灯されたいくつもの燈篭を先端に取付けた様々な長さの竿を体で支えながらねり歩く。パレードは笛や太鼓を鳴らして、観客が手を叩きながら掛け声を出し、パフォーマーも観客も一体となったような雰囲気を醸し出します。 お祭りでは観客が楽しめるいろんな出し物がありますが、やはりメインイベントは祭りの期間中の毎夜90分程度行われる夜竿燈でしょう。このイベントの間、パフォーマーたちは一堂に会し、観客たちに自分たちの技を披露します。その後15分ほど「ふれあい竿燈」があり、実際に竿燈を持ったり、記念撮影をしたり、太鼓を叩いたりできるそうです。
いかがだったでしょうか。東北ではこれ以外にも7月下旬から8月に開催される夏祭りが数多くあります。東北は西日本や関東と比べて地理的に夏が短い傾向にあるので、祭りは伝統的に短い期間で凝縮して行われることになったとされています。もし夏に東北を巡る予定があれば、夏の風物詩を旅程に組み込んでみては?